税理士試験の受験を考えていますが、何年もかけて実らなかった事を考えると人生狂うのでは?と、不安です。
確かに過酷な試験です。
私も今振り返ると、暗闇のダンジョンに潜り続けているような不安さと過酷さを感じていました。
そんなに過酷なんですか?
ますます不安になりました。
ですが、税理士試験でなくても何かに挑む時は同じ事が言える気がします。
大切なのは受験生活を続けられる環境を作るにはどうしたら良いかだと思います。
そうかもしれません…。怖いけど少し前を向ける気がします。
後悔のない選択をするために、どのくらい過酷でどんな受験生活になるのか、まずはイメージしてみましょう。
税理士試験は甘くない!「人生狂う」という言葉の重み
税理士試験は、安易な気持ちで挑むと、挫折し、人生設計に大きな影響を与えかねないということも、決して誇張ではありません。
なぜなら、税理士試験は膨大な学習量と高い合格難易度を誇る国家資格で、長期間(数年間)勉強を続ける前提にあるからです。
仕事やプライベートとの両立も難しく、精神的な負担も大きいことから、数年挑んだものの失敗した時の不安などから「人生狂う」という言葉が生まれるのも無理のないことと言えるでしょう。
具体的には5科目合格をする必要があり、1年で1~3科目(現実的には1年1科目)ずつ挑戦していくケースが多いうえ、合格率が低いため、多くの受験生が何度も挑戦を繰り返すことも考えると一般的には早くて3~5年、平均すると5年以上かかるのが一般的です。
税理士試験に挑戦する際は、その厳しさを十分に理解し、覚悟を決めて臨むことが大切です。
ただ、税理士試験でなくても何かに挑んで撤退する際は軌道修正をする必要が生じます。
大切なのは受験生活を続けられる環境を作るにはどうしたら良いかだと思います。そのためにまずはどんな過酷な試験なのか情報収集をしましょう。
税理士試験は暗闇のダンジョンに潜り続けるような過酷さ
これは私が合格後に振り返った税理士試験の印象です。
毎日砂を噛むような理論暗記と計算問題をひたすら続け…そうやって一歩一歩毎日手探りで進んでいく…。
さらに税理士試験は「ここまでやればOK」が存在しませんので常に上を目指し続けなければいません。(ダンジョンに例えると「最深部」という表現になりますが)
一歩一歩毎日手探りで最深部目指して歩き続ける…まさに明かりのない暗闇のダンジョンで宝箱を求めてもぐり続けるようです。
最深部を目指し続けなければいけない理由は税理士試験が実質的には上位の10%前後が合格する相対試験の性質だからです。
例えば税理士試験の合格ラインは6割と言われています。ですが実際には60点取れるようになれば合格できる訳ではなく、合格率は例年15%前後となっています。
仮に全員が60点超えたとしてもその中から合格するのは上位15%程度というのが現実です。
この性質があるため、常に最深部に潜り続けなければいけません。
仕事や家庭と勉強の両立は容易ではないこともダンジョン攻略の難易度を上げています。
厳しいダンジョンではありますが、無事に合格証書を手にして地上に戻ってきた(受験勉強卒業した)時は目の前の世界が明るく広がった感覚を覚えました。
その感覚が余計に暗闇のダンジョンに潜っていたという例えを実感させたのかもしれません。
後悔のない選択を!始める前に心構えとイメージを
税理士試験に挑戦する前に、しっかり心構えとイメージすることが重要です。
なぜなら基本的には長期的な受験生活となるので、安易な気持ちで初めてしまうと辛いダンジョン生活で心が折れてしまう可能性があります。実際にノイローゼ気味になった方の話も聞きます。
なぜ税理士になりたいのかを言語化しておくと、辛い時期の指針となるのでおすすめです。
また、受験生活のイメージも大切です。仕事とプライベートのバランスを考え、長期的な視点で計画を立て、本当に実行できそうかどうかを一度立ち止まってじっくりと考えてからスタートするのがおすすめです。
おどかす訳ではありませんが想像以上にしんどいです。始める前に、しっかりと自分自身と向き合い、覚悟を決めることが大切です。
家族や友人など、周囲の理解と協力を得ることも大切です。そして、なぜ税理士になりたいのか、明確な目標を設定することが重要です。
税理士試験に挑む事を考えた時点で専門学校も検討する
税理士試験に挑もうと思った時は、専門学校もどこを利用するか検討しましょう。
なぜなら仕事と生活と勉強の両立を考えるうえで、選ぶ専門学校のカリキュラム・提供方法(オンライン)などが密接に関わってくるからです。
専門学校はそれぞれ特徴があるので自分の状況にはどれが適しているのか事前に情報収集して生活をイメージすることをおすすめします。
専門学校についてはこちらの記事で書いているので参考にしてください。
挫折しても人生は終わらない!
数年越しで挑む試験です。数年後には状況が変わって受験が難しくなるかもしれません。
仮に税理士試験に挫折したとしても、それは人生の終わりではありません。
試験から撤退する選択をしたとしても試験勉強を通して得た知識やスキルは、他の分野でも活かせるはずです。
税理士試験は5科目合格して始めて「合格」となるので、結果としては残らないかも知れません。ただ、科目合格をした事実は残りますし他の難関試験に挑んで撤退するときと比べて成果は残せる方だと思います。
長期間暗闇に潜り続けていると、心が弱くなる時もあります。私も挫折し、撤退を考えた時期もあります。
挫折を経験することで、精神的に成長できる機会にもなります。←これは私自身実感しています。
別の目標を見つけて、新たな一歩を踏み出すことも可能ですし、状況を冷静に見直してもう一度踏ん張れるかもしれません。
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