税理士試験が辛くて撤退しようかと考えています
その気持ちよく分かります。なぜなら、私もかつて税理士試験に何度も挑戦し、挫折を経験したからです
でも今は税理士なんですよね?どうやって立ち直ったのか知りたいです
色々見つめなした結果、私は勉強方法を見直して立ち直りました。撤退を決める前に一度立ち止まって考えてみることをおすすめします
なぜ税理士試験から撤退したいのか?
税理士試験の撤退を考えるのは、決して悪いこととは言い切れません。
人生をかけるような試験です。家庭や家族の事情など様々な事情があるので軽々しく辞めるのは勿体ないとは言えません。
むしろ、正直に自分の気持ちを認めることが大切な気がします。しかし、諦めてしまう前に、その理由を一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか?
撤退を考える理由は人それぞれですが、多くの方が抱えている悩みとしては、以下の3つではないでしょうか。私も心あたりがあります。
- 勉強が辛い
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税理士試験の勉強は、膨大な量の知識を限られた時間で習得しなければならず、非常にハードです。毎日長時間勉強しても、なかなか成績が伸びないことに焦りを感じて、モチベーションが低下してしまう事もあるかもしれません。
- 時間が足りない
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仕事や家庭との両立が難しく、十分な勉強時間が確保できないという方も多いでしょう。勉強量が多く時間が足りない日々が続くと後ろ向きな気持ちになってしまうのは良く分かります。
- 科目合格が出来ない(受からない)
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不合格の年が続くと、上記2点も併せて絶望感や焦りを覚えるかもしれません。少なくとも私は不合格の年が続いた時に撤退の二文字が頭をよぎりました。
なぜ税理士試験に挑戦したのか?
その原点をふりかえって考えると、いったん冷静になれるのでおすすめです。
税理士になりたいという強い気持ちがまだ残っているのなら、諦める前にできることはあるかもしれません。
例えば、勉強方法を見直したり、周囲に相談したり、モチベーションを維持するための工夫をしたりするなど、さまざまな選択肢があります。
大切なのは、後悔のない選択をすることです。
私は勉強方法を見直して立ち直りました
私は理論暗記が思うようにできず、税法の壁をなかなか突破できず数年不合格が続いてしまい挫折しそうになりました。
その時は勉強方法を見直して立ち直りました。その苦しみの時期に生み出した理論の回し方がこちらになります。
この理論暗記の方法を始めてから税法2科目同時合格を果たして、その2年後に最後の1科目に合格して無事税理士試験に合格できました。
これまでと全く違う方法を思いつき、そしてそれを実践できたのは
- 不合格が続いていたこと
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これまでの方法でダメなので根本を変える必要がある。これまでもダメだったんだからとりあえずやってみよう。と思い切って全く新しい方法を試すことができました。
- 合格するためには?
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挫折したからこそ、本気で「合格するために必要な事」を考えぬいた結果、生み出された方法だったんだと思います。
挫折したからこそ生み出された方法だったと思います
税理士試験から撤退する事による影響
税理士試験の撤退は、決して簡単な決断ではありません。一見、楽な道のように思えるかもしれませんが、実は大きな影響を及ぼすであろう事を知っておく必要があります。
- 後悔する可能性
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撤退をして、次にまた挑戦できるかどうかは分かりません。特に、税理士として活躍する未来に憧れが強い場合は、将来、この決断を後悔するかもしれません。
「あの時、もう少し頑張っていれば…」という思いは、心に大きな重荷を背負って歩いていく事となるでしょう。
- 自己肯定感の低下
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撤退の選択は自己肯定感の低下につながる可能性があります。
一度の失敗で、自分の能力を過小評価してしまい、他のことに挑戦する意欲を失ってしまうかもしれません。
- これまでの時間が埋没費用となる
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もちろんこれまで費やしてきた時間と努力が、水の泡になってしまう可能性があります。もちろん、勉強した知識や経験が無駄になるわけではありませんが、資格取得という結果が残らなかった事となります。
原点をふりかってなお諦めることのリスクを十分に理解した上で、それでも撤退という決断をするのであれば、それはあなたにとって最善の選択なのかもしれません。
しかし、もし、ほんの少しでも税理士という夢を諦めきれないのであれば、もう一度、挑戦してみることをおすすめします。
私のように勉強方法を見直して改善できるかもしれません。
税理士試験を続けるメリット
投げ出したくなるほど苦しい税理士試験ですが、無事に合格して振り返ってみるとメリットもあります。
税理士登録が出来る。税法の知識を習得できる。など当然のメリットは割愛しますが、直接的に見えない効果として次の2点があると思います。
- 自己成長
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こんな過酷な税理士試験に合格することは、大きな自信となります。継続の効果を身に染みて体験しているので、色んな事に継続して挑戦しやすくなります。
- 論理的思考力と問題解決能力の向上
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税理士試験の経験は様々な問題を分析し、論理的に解決する能力を養うことができます。この能力は、ビジネスだけでなく、日常生活においても役立っています。
税理士試験を続けることは、決して楽ではない事は身をもって知っています。
ですがその先に待っているのは、高い専門性と自己成長という大きな報酬もあります。
税理士試験の勉強を長く続けるための思考
私は、長期的な税理士試験の勉強を乗り切るための心構えとして「自分に酔い、自己肯定感を高める」事を意識していました。
ある種の自己暗示的な戦略で、一見非現実的にも思えますが、私自身、このメンタルで税理士試験に合格できたという経験に基づいた考え方です。
- ①自己肯定感を高める
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何か良い点を見つけてそこだけ周りと比較して優位に立っているとして、モチベーションを維持する。
- ②成功よりも失敗をイメージする
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短期的に、恐怖心を煽ることで集中力を高める。こんなにやってるのにもう1年なんて絶対嫌!
- ③メンタルを保つ
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長期戦だからこそ、辛いと感じさせないよう、自分をごまかすことも重要な気がします。
特に②、③は辛い時には悪影響を及ぼしてしまうかもしれませんので自身の精神状態に応じて上手く使ってください。私は都合良く切り替える事ができるので勉強のためと割り切って上手く自分を鼓舞していました。
あくまで一つの戦略例ですがこの機会に個人の性格や状況に合わせて、自分に合った学習方法を探してみてはいかがでしょうか。
今は、本当にあのとき撤退しなくて良かったと思っています
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