電話は早く、比較的気軽に伝えることができる手段です。
ただし、掛ける側にとっては都合の良い時間でも相手にとってはまさに集中しているタイミングかもしれません。
電話は同期型のコミュニケーションで、タイミングに関してはかける側の一方通行です。
急にかかってくるから集中力が途切れてしまうのでしょうか?
作業が中断される、集中力が途切れるなどの理由から電話は相手の時間を奪うという認識が広まってきました。
電話が奪う集中力
作業を中断して、電話対応をした際、途切れた集中力を回復するには20分程度かかるそうです。
かけられた側はまったく別の作業をしています。集中していたとしても電話応対により強制的にかけられた相手のタイミングに同期して作業が中断され、電話の要件に思考を切り替えることになります。
集中して取り組んでいた作業を中断することもそうですが、1つの作業中に別の内容(電話の内容)が追加されてマルチタスク状態になるのが特に悪影響を与えていそうです。
作業の強制中断による影響
25分前後集中して作業を行って、5分程度休憩するサイクルを繰り返すポモドーロという時間管理術があります。
私もこれを実践していますが、コツはある程度区切りが悪くても25分経ったらその時点で区切って休憩すること。だと感じています。
これってある意味、集中状態から作業を中断して、5分(休憩)後にまた作業に取り組むという状態です。
一度途切れた集中力の回復に20分程度要するのであれば、このテクニックは集中する頃にまた休憩なのでは?となってしまいます。
ところが、実際は作業をそのまま続けるよりもこのポモドーロテクニックを使っている方が集中できて捗っています。
相手の時間を奪うのか?
電話は同期型のコミュニケーションであるため、相手のタイミングで作業が中断され集中力が途切れてしまう事から時間が奪われたと感じてしまいがちですが、もう一つのタスク(電話の要件)に強制的に思考を切り替えなければいけない事が非効率となる大きな要因ではないでしょうか。
いずれにしても、相手のタイムスケジュールに強制的に電話(タスク)を差し込む事になるので奪うという表現も間違ってはなさそうです。
大事なのは使い分けだと思いますが、それはまた難しい。
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