現在は所属税理士として税理士法人に勤務していますが、令和5年4月から独立開業する事を決めました。
安定したサラリーマン税理士を辞めて、独立開業する道を選んだ理由をまとめてみました。
独立を決めた理由
所属税理士とはつまりサラリーマンであり、顧客よりも事務所の評価が重要となるのが現実です。
お客様を大切にする事は事務所からの評価にもつながるはずですが、必ずしも顧客満足度=事務所からの評価とはなりません。
「頂いている顧問料の中でどれだけペイできているか」という物差しが事務所からの評価基準の重要な要素となります。
もちろん独立してからも食べていかなきゃいけませんので利益度外視という訳にもいかないという現実はあります。
その現実は変わらないながらもサラリーマン税理士の現状では構造として「お客様→税理士法人→私」の3すくみになってしまいがちですが「お客様⇄税理士」が本来あるべき構造だと私は考えています。
そのような形で関わらせていただくためには間に立っている税理士法人という事務所の存在を無くし、私が直接関わらせていただく形でなければ実現出来ないと考え、独立を決めました。
「お客様⇄税理士」にこだわる理由
私はお客様と対等であり、共に成長していく事を望んでいます。
仕事柄「先生」と呼んでいただく事もありますが、私が偉い訳ではなく業界に定着しているあだ名のようなものと考えています。
とはいえ実際に呼んで頂いているのも事実なので「先生」と呼んでいただくに相応しい存在であろうと知識のアップデートは怠りませんがそこにあぐらをかいていると私自身の成長が止まってしまいます。
お客様にとっても「お客様→税理士法人→私」という形態では、関係性がぼやけてしまいお任せの感覚が強くなってしまい大切な数字に対する認識が薄れてしまいますが、「お客様⇄税理士」としてパートナーと一緒にやっている感覚では自分ごととして数字への関心が高まり成長に繋がると考えています。
成功している会社の社長は例外無く、数字に強いです。
お任せするのは楽ですが、成長には自身で把握する事は不可欠です。私は懐刀としてそのサポートをしていきたいと考えています。
このように「お客様⇄税理士」という構造はお互い成長することが出来るwin-winの関係であると考えています。
大切なお客様の為に100%の労力を使いたい。
サラリーマン税理士は結局、お客様の方を向きつつ実際は雇い主である税理士法人など事務所側を向いていなければいけません。
お客様を選ぶというと語弊があるかもしれませんが、サラリーマン税理士では仕事を選ぶことはできません。
それは独立しても同じですが、意味が違います。
サラリーマン税理士ではお客様からの自分本位な無茶な要求でも受けなければなりません。
例えば「急に資料を持ってきてすぐに試算表が欲しい」特別な事情もなく毎回こんな要求に応えていてはその前に資料を揃えてくれていたお客様の試算表が後回しになってしまいます。
クレームや要求が多いお客様に従っていると、その分何も言わないお客様やこちらの事情を汲んでくれるお客様にしわ寄せがいってしまいます。
これは私の我儘なのかもしれませんが、私はこれは逆でありたい。
私の方を向いてくれているお客様にこそ100%の労力を注ぎたい。
我儘かもしれませんが、こんな想いが共に成長したいという考えを形成する一因ともなっていると思うのでそれはそれで良いかなぁと思うのです。
令和5年4月から独立開業します。
元々令和4年の8月1日に退職する旨を伝えて、5ヶ月の期間を見て年内いっぱいと話をしましたが、先方の希望により確定申告時期が終わる3月までとなりました。
現在の職場にご恩はありますので、出来る限りは意向に沿うつもりはありましたのでそこで決着となりました。
まだ少し先の話なので状況により前後する可能性が0ではありませんが、現時点の予定としては令和5年の4月から独立開業します。
それまでの期間、私の考える方向性に向かう為にどんなシステム(会計ソフト)を使っていくのか等、考えることはたくさんありますので色々と練っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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