簿記3級、簿記2級、1級~簿記論まで
今回は簿記3級~簿記論まで税理士試験に限らず簿記の試験全般に言える事です。
実際に3級を勉強していた甥っ子に意識するよう説いたところ理解度が深まった手ごたえがありました(無事合格しました)
特に独学で簿記を勉強している方、実務経験がない方などは是非読んでもらいたいです。
財表も簿記も合格してから年数が経つので税法の事ばかり書いてしましたが、今でも覚えてる簿記の試験を通るために意識した簿記の流れ…簿記一巡は大切だったと今でも覚えています。
流れ。流れが大切です。
私は簿記論に2回落ちました。3回目で合格しましたが、この3回目の受験の時にもう一度基本に戻って簿記の流れを意識しながら問題を解くようにしました。そのかいあってか無事に合格しました。
簿記の流れ 簿記一巡
とにかく問題を解くのは大事ですが、流れを意識できていますか?
簿記は取引が発生して、期末に決算整理や振替仕訳などを行い、翌期首には再振替仕訳をする…というように流れがあります。
特に個別問題は顕著に試験問題ではその流れがぶつ切りになってその時だけにスポットが当たって見えてしまいます。
代表的なのは未収、未払、前受、前払。流れをイメージできればある程度対応できるようになると思います。
例えば3級を勉強中の甥っ子がよく困っていたタイプの問題ですが、会計期間が1/1~12/31。
毎年8月に向こう1年分の家賃やらの費用を払っているような問題。
支払い時の仕訳はもちろん、期末の振替、それと翌期首に再振替があるというところまではイメージつきますでしょうか?
毎年同じように支払いがあるという事は去年もその前からも続いてきているので当期首にも前期末で振り替えた仕訳の再振替仕訳があるというところまでイメージわきましたでしょうか?
問題文は支払った8月にスポットがあたり、前期、当期首~7月までの流れが一旦ブツっと切れて8月から始まるように錯覚してしまうと言いますか。スタートが8月の感覚になってしまいます。
ですが実際には前の年やその前の年からの時の流れがあるのです。
紙の問題を解いているとこの感覚を忘れがちになる(私がそうでした)or独学の場合はもともとその辺りまで気が回らないようです(甥っ子がそうでした)
話の例えは3級レベルですが、3級から簿記論まで大切な意識だと思います。
簿記の試験はある程度は解きこんでパターンでいけちゃう部分もありますが、流れを意識して理解をすると対応力が上がると思います。
対処方法
私はとにかく問題を解く時には流れをイメージするようにしました。
例えば上記の例では当期首や前期末が解答に直接関係なくてもそういう流れがあるよな?と考えるようにしました。
感覚的な話になってしまいますが、なんて言うか…こう、平面な問題文を立体的に捉えるような感覚と言いますか。
ある程度癖付くまでは個別問題では線表を書くのも良いと思います。
一番避けたいのは先ほどの例では8月からスタートと思い込んでしまう事。(それより前から取引が流れてきていることに気がつかない事)
そこをまずは潰したいので、とにかく流れをイメージする癖をつけましょう。
流れを考えながら解けるようになると個別問題も解きやすくなると思いますし、総合問題の点数も伸びると思います。
イメージできない場合は簿記の流れをまだ把握できていないと思うのでお手持ちの教材で簿記一巡や、決算整理仕訳や振替・再振替仕訳のあたりを復習してみると良いと思います。
きっとイメージできるようになります。
今回の例えにあげた未収、未払、前受、前払に限らずすべての取引で時の流れを意識すると良いです。
他に例を挙げるとキリがありませんが期末の銀行との調整なんかも未達だなんだと時間の流れありますよね。
おまけ?で私は帳簿関係の問題が苦手でしたが、流れを意識して苦手を克服できました。
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