理論から解くか、計算から解くか
科目によって若干違うものの基本的には理論と計算が半々の税理士試験科目。
2時間という限られた時間をフルに使い、最高のパフォーマンスを出すためにどのように解き進めるかというのは永遠のテーマであると思います。
今回は解き方のカテゴリーの中でも大枠の方とも言える、先に理論からいくか、計算からいくか…どちらが良いのかという話。
私が実際に試してみた順番
まずは私が答練などで実際に試してみた方法です。
- 計算→理論
- 理論→計算
- 理論→計算→理論
この3つですが大体はこの3パターンのいずれかに落ち着くのではないでしょうか。
このうち、1と2では合格科目がありますが、3に関しては実験段階で却下になりました。
3の狙いとしては速記大会の住民税で腕がつらすぎて途中で腕を休めるインターバルとして計算に取り掛かるというものでした。
が、実際にやってみると切り替えに時間がかかってしまうと感じました。
ただでさえ速記大会と感じるくらいの速度が必要なところに間に計算を挟んでしまうと、加速して乗ってきたスピードを自ら殺してしまうことになると言いましょうか。
住民税は腕が壊れても一気に最後まで加速を続けて書ききる!くらいの感覚じゃないと無理だな。と感じて実践には至りませんでした。
その結果、私が合格した科目で実践した方法は計算→理論、理論→計算、の二通りになります。
合格した時の解き方
実際に合格した時は各科目では次の順番でした。
- 消費税:計算→理論
- 住民税:計算→理論
- 所得税:理論→計算
このような流れとなりました。最後の所得税だけ順番が逆になりました。
正直ここに解く順番を考える本質があると思います。
解く順番の本質
当時は無意識でしたが、今にして振り返ると私はスロースターターだと思います。
徐々にエンジンがかかってくるタイプ。おまけに始動は緊張でガッチガチ。
そういう性質の私は、最初に頭を使うタイプの問題を解いてエンジンがかかってきた後半に勢いでどんどん処理をしていくタイプの問題をこなしていく…そんな方法が合っていたんだと思います。
各科目で理論と計算がどうしてそういう振り分けになったのかはまた次回などで書いていきたいと思いますが、私は消費税と住民税では計算で頭を使った処理が必要で、理論は処理速度が求められている。所得税ではその逆。と感じていたという話になります。
処理速度が求められるパートが頭使わないという話ではなく、どちらがより頭を使いますか?手を使いますか?というレベルの話です。どちらもどっちも使いますので…泣
解く順番に正解はなく、個人個人の性質、科目ごとの問題傾向など複数の要素により移りゆくものであると私は思います。
なので、この順番。と決め打ちするのも大切ですが、少しでも疑問を感じた時は見直してもらいたいですし、新しい科目を始めた時は必ず見直してほしいところです。
まとめ
私と同じ性質かな?と思った方は参考に受験科目の特性に当てはめて考えてもらえたらなと思います。
別のタイプの方は…ごめんなさい。参考にならないかもしれませんが、自分の性質と問題を解くタイプを合致させるにはどの順番が良いかという視点で試してみるとしっくりくる方法が見つかるかもしれません。
コメント