税理士試験 理論と計算どっちから手を付けるか問題(所得税)

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私が感じた所得税の理論と計算の処理について書いていきます。

税理士試験 理論と計算どっちからを手をつけるか問題から書き始めた話題も一区切り。
消費税、そして住民税…ときて、ひとまず最後となりました所得税。

結果的に消費税と住民税は計算→理論の順番でしたが、所得税では逆となりました理論→計算の順番。

科目が違えどこれまで実際に合格したいわば勝ちパターンとも言える流れを最後に変えたのは何故か。理論と計算の処理についてどう感じて順番をこれまでと切り替えたのはどういう思考だったのか…そのあたりを書いていきたいと思います。

所得税の計算について

所得税は二度目の受験で合格しました。

一回目の受験の時は、これまでと同じように計算→理論の順番でした。
敗因は計算の演習不足が主なのですが、私の性格的にある程度で計算を切り上げて理論にいくというのがうまくできないことがずっと気になっていました。
消費税も住民税も一応すべての論点しっかり触れて最終値(合っているかどうかは別として)まで出していたからかもしれません。

計算で時間かけなくて良い論点まで解こうとしちゃうんですよね。所得税は論点がたくさんあるので答練や本番で必ずと言っていいほど初めて聞く論点が出てきていました。

またボリュームもかなりあり、私が受けた2回の試験はたまたま予備校が言う計算の所要時間が80分とか90分くらいだった記憶があります。(その分理論のボリュームが少なかったです)

論点の広さも含めて、とにかく計算のボリュームに悩みました。

ボリュームがありすぎてエンジンをかけるどころか、計算でほぼガソリン使ってしまうようなイメージでした。

これまでの成功パターンが逆に足かせとなり、計算を最後まできっちり解かなくちゃいけない。という部分(もちろん本来であれば最後まできっちり解かなくちゃなんですが、試験対策という視点から考えるとよろしくないかもしれません)に縛られていたかもしれません。

そんな中何度も答練などを解いていく事で、何度も聞いている話だと思いますが「みんなが取れるところを取る」本当にこれを意識しました。

主に、5月期くらいまでの論点を取りこぼさない…そういうスタンスで行くと基本論点をしっかり固めたという前提のもとでは、これまでの話ではどちらかというと求められるのは処理スピード寄りかな?と感じました。

ボリュームの多い問題の中、基本論点を機械的にどんどんと処理していく…そういうイメージです。本試験では機械的になんて無理ですけど笑

そう考えて計算を後に回すのはどうだろう?そう考えるようになりました。

所得税の理論について

所得税の理論は応用+ベタ書きという要素が強いかもしれません。

問題で聞かれた事に対して概要で的確に応え(応用)、その概要の根拠を書いていく(ベタ)※どこを書くか、書かないかの判断が必要(応用)

という感じで応用6~7割、ベタ4~3割くらい?な感覚でしょうか。

それであればこれまで培った方法を活かすとしたら応用部分で頭と手の準備体操、ベタ部分でエンジン始動…エンジンかけた状態で計算に移行して試験終了時にオーバーヒートするくらい全力疾走!その流れはどうだろう?と模試で試してみた結果、凄くしっくりきました。

所得税の本試験の思い出と今後について

受験1回目の時もその傾向はかなり強かったのですが、2回目の時も極端なくらい理論で書くこと(書けること)が少なかったです。

1問目は大原生は所得金額の通則くらいしか書けないのではないでしょうか?
私も概要で問題に対する回答を書いたあとは所得金額の通則しか書けませんでした。

2問目は逆に大原生にアドバンテージがあったようです。ずっとAランク理論だった財産債務調書について聞かれました。プラスアルファの過少申告加算税のあたりまでは理サブ等ではやっていないのでなかなか触れにくいところですが、確か理論テキストの内容確認あたりにはそのあたりが載っていた記憶があります。
ベタ書き部分はもちろん、幸いにも自分の言葉レベルですがプラスアルファの部分まで書くことができました。

それでも所要時間は2問で25分くらい(しっかり間違いのないようスピードを控えにしても)でした。

これ大丈夫なのかな?とか思いながら計算に行くと…残り時間使い切っても全ての論点を納得できるまで触れて答えきることはできませんでした。

でも理論を終わらせてあるので、残り時間計算でみんなが取れるところを取る。これを徹底しました。
結果的に頭から全部やると解ききれなかったであろう、税額控除(住宅と寄付)でも少しだけ論点あったのでそこをしっかり抑えて試験終了。

後日予備校が出している解答を見ると、計算の所要時間が通常よりかなり多く(確か90分くらい)で税額控除のところも配点振っているので(予備校としてはここは落とせないと判断しているであろう箇所かな?)、今回も解く順番がかっちりハマった勝利でした。

結果論ですが、もし先に計算解いていたら90分くらいかけて解く問題を75分前後で切り上げて、理論へ…理論を書いて時間が残ったら…理論の時間がまだ残っているので何か書けることを探して時間をロスしたか、計算に戻るにしても一旦切り上げた計算にまた戻るという思考&時間のロスが生じます。

ただ、私が受験した時期の試験傾向はかっちりハマりましたが、所得税は計算と理論のボリュームや難易度の比率があまり一定ではないようなので、今後はその時の傾向にあった戦略が必要かと思います。

どの科目にも言えることで解く順番自体はあまり悩むところではありませんが、かっちりハマれば効果が大きいので一考の余地はあると思います。

戦略的に勝ちに行きましょう!

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この記事を書いた人

開業税理士です。
自身のHPブログを運営していく上でブログを書く楽しさに気付きました。
税理士事務所のHP内という枠に捉われず好きに書く場所としてこの個人ブログを運営しています。

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